大阪府枚方市にある「茶通仙 多田製茶」は全国からお茶を仕入れ、自社工場にて火入れを行う製茶専門店です。多田製茶の魅力は火入れの加減と、商品のバリエーションにあります。本記事ではそんな多田製茶の火入れと商品の魅力をお伝えします。本格的なお茶や高級スイーツを展開していますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
全国から厳選した日本茶を取り扱う製茶問屋
創業は明治初期であり、最初は自園で製作したお茶を淀市場で売っていたのが始まりです。大正の後半には自園の発展と製茶機械を導入し、近辺の農家の生葉の受け入れを開始し、河内茶の産地形成を行いました。そして今では製茶問屋として小売店向けの卸業を専門に業務を行なっています。
「お茶本来の風味を活かした浅い火入れ」が特徴
茶通仙はなんといってもお茶本来の風味を生かした浅い火入れが得意です。ここではお茶の火入れとは具体的にどんなものかと、浅い火入れの特徴について解説します。
まずお茶の出荷までの流れをおさらい
お茶は基本的に「摘む→蒸す→揉む→乾燥」の荒茶加工を施したのち「整形・分別→火入れ→合組」で構成される仕上げ加工を行なって出荷されます。荒茶加工でできる荒茶は、茶葉の大きさがばらばらで味や香りも荒さが残るため、仕上げ加工を施し甘みや味わいのある苦味を存分に引き出して出荷されています。
火入れとは
火入れとはお茶の製造工程の最終局面になる仕上げ加工のひとつです。火入れは例えるならコーヒー豆の焙煎です。茶葉を直火や熱風、マイクロ波、遠赤外線などで加熱します。
火入れの温度や時間によってお茶の風味・色・香りが変化し、その茶葉の良さを引き出すことができたり、しっかりと茶葉を乾燥させ、品質を安定させたりする役割もあります。
高級煎茶は浅い火入れがベスト
茶葉によって火入れの強さや時間などが左右されます。一般的には新茶や上煎茶は低い温度でじっくりと、普通の煎茶や番茶は強火で火入れを行います。弱火でじっくりと時間をかけて火を入れることによって、新鮮なお茶本来の香りを失うことなく、それでいて甘みを存分に引き出すことができます。
火入れはその茶葉の収穫時期や温度、湿度によっても変化します。このような工程をさまざまな茶葉に対して行なっているのが茶通仙というわけです。
玉露・抹茶・煎茶などお茶だけでなくスイーツまで販売
火入れの概要と難しさを解説したところで、この章では茶通仙が手がけるお茶やスイーツの特徴を紹介します。
玉露
江戸時代末期から好まれるようになったのが、高級緑茶である「玉露」です。多田製茶では香りたつ若芽をよしずや藁で覆い隠し、20日前後日光を遮ったのち摘みとって製造しています。
この工程を踏むことによってふくよかな香りとまろやかな甘みが引き立ちます。玉露は低温で濃いめに抽出するのがセオリーですが、やや熱めの湯で入れても味が損なわないのが特徴です。
煎茶
日本人が最も慣れ親しんだ緑茶がこの「煎茶」です。爽やかな香りと上品な渋みが特徴のお茶で、さまざまな種類が展開されています。煎茶は新芽を摘み蒸した後、揉みながら乾燥させ、茎や粉を取り除き、形を整えたものを指します。
上級品と並級品との差が大きいのが特徴で、市販されているお茶と高級な煎茶では香り・味・旨みのバランスなどが異なります。高級なものは小型の急須で入れますが、並級品になると土瓶を利用することもあります。
抹茶・甜茶
玉露や煎茶とはまた違った飲み方をするのが特徴である「抹茶」。香り豊かで苦味が強い抹茶は和菓子の甘さとよく合います。また甜茶は粉である抹茶になる前の茶葉のことで、茶園に日光が入らないようにして育てた新芽を蒸して乾燥させて作ります。
上品なものほど香りがたち、まったりとした旨みが感じられます。抹茶として飲まれることが多い甜茶ですが、玉露と同様にお茶のように入れて飲むこともできます。
スイーツ
茶通仙で販売されているのは、厳選した抹茶をふんだんに使ったスイーツです。お茶の高尚な香りと、ほのかな甘みのバランスはお茶専門店ならでは。
茶通仙で販売されているスイーツは計4つ。ほうじ茶ロール、贅沢抹茶ボール、宇治抹茶ロール、贅沢抹茶ロール(ハーフ)です。ほうじ茶ロールは宇治で加工したほうじ茶を使ったロールケーキです。優しいコクのあるほうじ茶クリームが特徴的で、くどくなくさっぱりと食べられます。
宇治抹茶ロールは上品な質感から本場のお茶会でも使用できる品となっています。高級宇治抹茶をふんだんに使っているのにも関わらず後味がさっぱりとしており、いくつも食べられるようなバランスとなっています。
まとめ
本記事では茶通仙の特徴ということで、茶通仙 多田製茶の火入れの内容や販売されている商品の特徴を解説しました。茶通仙 多田製茶は大阪で製茶専門店としてさまざまなお茶の火入れと仕上げを行っています。
茶通仙で売られているお茶やスイーツは日常的に飲む際にも、ちょっと特別なお茶会で飲むお茶としても利用できます。美味しいお茶やスイーツに興味のある方はぜひオンラインショップを覗いてみてください。
茶通仙の基本情報
会社名 | 多田製茶株式会社 |
住宅展示場 | 〒573-0163大阪府枚方市長尾元町1丁目40-1 |
電話番号 | 072-857-6056 |
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