日本茶の産地・銘柄の種類とそれぞれの特徴は?

公開日:2023/08/15

日本茶は、日本で古くから飲まれてきた飲み物です。一時期は、外国産のコーヒーにおされていたイメージがありました。ところが現在はペットボトルでも飲めるようになったことから、若い人たちにも人気の飲み物です。では、おいしい日本茶の産地はどこなのでしょうか。今回は、日本茶の産地について詳しく紹介します。

日本茶の歴史

日本茶にはどんな歴史があるのでしょうか。こちらで詳しく紹介します。

日本茶の始まり

日本茶の始まりは、平安時代の初期といわれています。日本後紀によると、平安時代の初期に「嵯峨天皇に大僧都(だいそうず)永忠が近江の梵釈寺において茶を煎じて奉った」と記述されています。このとき初めて、日本の歴史に「お茶」という言葉が記述されました。

永忠とはどんな人なのか?

永忠とは日本のお坊さんのことです。実は永忠は、中国の唐に約30年間も留学していた留学僧です。当時の日本は、多くのエリート階級の人たちが遣唐使や留学僧となって、中国の唐にわたっていました。

遣唐使や留学僧は、中国の唐で学び、中国の唐の文化や学問を日本に持ち帰ることに大きく貢献します。永忠が日本に持ち帰った物の1つに、お茶がありました

日本史で初めてお茶を飲んだ天皇とは?

日本史で初めてお茶を飲んだ天皇は、第52代天皇の嵯峨天皇(さがてんのう)です。嵯峨天皇は、弘仁6年(815年)4月に、近江国志賀郡への行幸中に梵釈寺で輿を停めたときに、中国の唐から帰国した永忠がたてたお茶を飲みました。

平安時代のお茶は超貴重品だった

平安時代のお茶は超貴重品でした。理由は、中国の唐からわずかに持ち帰った量しかなかったからです。当時お茶を飲めたのは、天皇、皇族、貴族、位の高い僧侶だけでした。庶民が飲めるようになるのは、まだずっと先です。

庶民がお茶を飲めるようになったのは江戸時代から

庶民がお茶を飲めるようになったのは江戸時代からです。理由は江戸時代に入ってから「煎茶(せんちゃ)」が出回るようになったからです。

煎茶を作ったのはだれか?

煎茶を作ったのは永谷宗円です。1738年に、永谷宗円は「永谷式煎茶」を生み出します。

永谷式煎茶とは?

永谷式煎茶とは、現在の日本緑茶(煎茶・玉露)のもとになった製法のことです。別名「永谷式(宇治製)煎茶製法」といいます。永谷式煎茶を簡単に説明すると次の通りです。

急須に茶葉を入れる、熱いお湯を注ぎます。しばらく経つと茶葉からお茶の味と香りがでるので、急須から湯呑にお茶を移して飲みます。

永谷式煎茶が日本のお茶の主流になった

永谷式煎茶が登場したことで、だれでも気軽にお茶が飲めるようになりました。また、煎茶は、香りと旨味がこれまでの中国茶と比べると、圧倒的に上回ったものになりました。これ以降、永谷式煎茶は、日本のお茶の主流になっていきます。

日本茶の三大産地と三銘茶とは

日本茶には三大産地と三銘茶がそれぞれあります。こちらで詳しく紹介します。

日本茶の三大産地とは?

日本茶の三大産地は、静岡県・鹿児島県・三重県の3県です。それぞれ紹介します。

静岡県は、昭和30年代から常に全国第1位のお茶処です。静岡県でお茶の生産が始まったのは、鎌倉中期からです。僧侶・聖一国師(しょういちこくし)によって伝わりました。静岡茶が大きく発展するのは明治時代からです。現在の全国シェアは約36%で、第1位です。

鹿児島県は、生産量全国第2位です。全国シェアは34.4%で、第1位の静岡県とほぼ互角です。鹿児島県で本格的にお茶作りが始まったのは戦後からで、静岡県に比べるとずっと後からになります。

三重県の生産量は全国第3位です。シェアはガクッと下がり、全国シェアは7.2%になります。ただし三重県はかぶせ茶の生産量では日本一です。

日本茶の三銘茶とは?

日本茶の三銘茶とは次の通りです。静岡県の「静岡茶」、京都府の「宇治茶」、埼玉県の「狭山茶」です。

静岡茶とは?

静岡茶とは、静岡県で生産されるお茶の総称のことです。静岡茶は1つの銘柄ではありません。静岡茶には地域ごとに、川根茶や掛川茶、本山茶があります。お茶の種類は深蒸し茶です。

宇治茶とは?

宇治茶とは、主に京都府宇治市周辺で生産されるお茶のことです。宇治茶の特徴は、最初に渋み、あとから甘さやコクがでて、深みのある味わいです。お茶の種類は抹茶です。

狭山茶とは?

狭山茶とは、主に埼玉県狭山地方で生産されるお茶のことです。狭山茶の特徴は、甘さと濃厚な味わいです。お茶の種類は煎茶です。

日本茶の代表的な産地と銘柄の種類

日本茶の代表的な産地と銘柄の種類にはどんなものがあるのでしょうか。こちらで詳しく紹介します。

福岡県八女市周辺

日本茶の代表的な産地の1つ目は福岡県八女市周辺です。福岡県八女市周辺の銘柄の種類は「八女茶」です。八女茶は、あまくて旨味が強いという特徴があります。

三重県北勢・南勢

日本茶の代表的な産地の2つ目は、三重県北勢・南勢です。三重県北勢・南勢の銘柄の種類は「伊勢茶」です。伊勢茶の特徴は、コクのある濃い味わいがあります。

まとめ

今回は、日本茶の産地についてご紹介しました。今回のポイントをまとめると、日本茶の三大産地は、静岡県・鹿児島県・三重県の3県です。どの県も有名で、おいしいお茶の産地です。

日本茶には約1200年ほどの歴史があり、産地も日本全国に広がってきました。まだ日本茶の三大産地のお茶を飲んだことがない方がいれば、ぜひ一度お試しになることをおすすめします。本記事が日本茶の産地について詳しく知りたい方に届けば幸いです。

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