狭山茶は、埼玉県西部および東京都西多摩地域を中心に生産されている日本茶であり、埼玉県内および東京都西部地域で栽培された茶葉を100%使用しています。特有の香ばしさと甘く濃厚な味わいが特徴で、鎌倉時代にすでに生産されていたと言われるほど歴史が古く、豊かな味には定評があります。
「狭山火入れ」と呼ばれる独自の仕上げ技術により、狭山茶は静岡茶や宇治茶とともに日本三大銘茶として人気があるお茶です。今回は、狭山茶が購入できるおすすめの通販サイトを紹介します。
宮野園
宮野園の基本情報
会社名 | 宮野園 |
住所 | 〒350-1315 埼玉県狭山市北入曽25-2 |
電話番号 | 04-2959-3025 |
宮野園の狭山茶の多くは、彩の国優良ブランド認定品です。彩の国優良ブランド品とは、埼玉県および埼玉県物産観光協会が、埼玉県を代表する優良な埼玉産品に対して認証を行ったものを指します。
なかでも、宮野園は創業154年の歴史を持つお茶屋です。現在5代目が引き継いでおり、日本の文化である「お茶」をコミュニケーションツールとして発展させています。
自社工場
宮野園のお茶づくりは、自社茶園と専属契約農家の茶園で育てた茶葉を用いています。これらの茶葉は、厳格な品質管理のもと、専属の茶匠が審査し、近赤外線茶成分分析計で適正な品質ランクに選別されます。その後、宮の園内の仕上げ工場で乾燥や焙煎などの加工が行われるのです。
とくに、宮の園のお茶づくりの特徴は、マイクロ波殺菌焙煎機を使用した焙煎です。日本で初めてお茶にマイクロ波殺菌装置1号機を導入し、強い焙煎を得意としています。この焙煎技術により、独自の香ばしさと甘みが引き立った日持ちのよいお茶が生まれます。
また、仕上げ工程では季節ごとに微妙な調整を行い、より鮮度のあるお茶を追求しています。自社製品において品質への厳しいこだわりを持ち、安心・安全・高品質な狭山茶を提供しているでしょう。
自社茶園でさまざまなラインナップを扱う
宮野園は、日本三大茶のひとつである「狭山茶」の産地である、埼玉県狭山市にある茶園を運営しています。
狭山茶は肉厚な葉が実り、甘く濃厚でコクのある味が特徴です。狭山茶は、全国の生産量の1%にも満たない希少なお茶で、摘み取りは1年に2回、春の1番茶と夏の2番茶時期に行います。その後、仕上げから加工、ランク分け、値段付けまで、手間のかかる作業が続きます。
そんな、宮野園では高額なものから手頃なものまで幅広いラインナップが特徴です。たとえば、宮野”SHARP BITTER” / シャープビターは、狭山香とやぶきたをブレンドしたまろやかな味わいが特徴です。高品質ながら、さまざまな淹れ方で楽しめるよう工夫されています。
また、宮野園自社工場では、契約農家の茶園で摘み取った荒茶を品質ごとにランクに選別し、乾燥や焙煎などの仕上げ加工を行っています。お茶のランクは畑の広さと、その畑で採れる茶葉の量により異なるのが一般的です。摘む時期が早いほど茶葉が柔らかく、旨味・甘味成分が豊富なおいしいお茶が採れますが、新芽が小さく、採れる量が制限されるため、高価になります。また、高品質なお茶を生産するためには特別な管理が必要であり、特別な方法で生産・管理されたお茶も価格が高くなります。
宮野園では、さまざまな工程を経て、顧客に異なる価格帯の商品から好みや予算に合ったお茶を提供しているといえるでしょう。
坂本園
会社名 | 坂本園 |
住所 | 〒358-0045 埼玉県入間市寺竹745-1 |
電話番号 | 04-2936-0732 |
狭山茶の製茶問屋である坂本園は、埼玉県にある三代続く狭山茶の製造・販売業者です。坂本園では、葉を長く蒸す深蒸し製法で茶葉を製造しています。深蒸し製法では、茶葉の形は細かくなりますが、深いコクと甘みのある味わいが特徴です。
品質管理が徹底されている
坂本園では品質管理における安全な取り組みとして、外部認証制度を積極的に取得しています。認証取得では、狭山茶で初となるJGAP団体認証とASIAGAP団体認証です。JGAP・ASIAGAPは、農場やJAなどの生産者団体が活用する農場管理の基準であり、持続可能な農業につながる農薬・肥料の管理など多くの基準が含まれています。
認証取得において、坂本園は共同経営の「株式会社いるま茶業」を通じて自社借入茶園と契約した約50の生葉提供農家と連携し、トレーサビリティの徹底や残留農薬検査、異物の除去、総合的生産管理などを実施しています。生葉の生産履歴の把握や残留農薬の検査から、安全性を確認し、高品質で安心・安全な狭山茶の製造・販売に努めているお茶屋です。
また、狭山茶ではありませんが、有機JAS認証取得の紅茶「さやまかおり1st 2023 – レインブラントティー」も販売しています。有機JAS認証とは、製品が有機農産物として規格に合致していることが認められている証明です。JGAP・ASIAGAPや有機JASなど、さまざまな基準に基づき、信頼性の高い製品を扱っているといえるでしょう。
会員限定サービスがある
坂本園では、オンラインショップ会員限定のポイント制度を導入しています。会員登録すると、初回特典として、300ポイントプレゼントがあり、さらに、1,000円購入ごとに50ポイントが付与されます。貯まったポイントは500ポイントごとに200円として、支払いに利用できるのもお得でしょう。
また、坂本園の製品は通販サイトだけでなく、電話や店舗、ファックス・メールなどで購入できます。さまざまな購入経路が選べるのも、利便性が高いといえるでしょう。
茶の一茶
会社名 | 茶の一茶 |
住所 | 埼玉県狭山市入間川3-21-6 |
茶の一茶は、埼玉県西部で生産されている日本三大銘茶のひとつである狭山茶を専門に取り扱っている店舗です。無農薬の自家茶園で育てた狭山茶を販売しており、お中元や御歳暮などのギフトにも利用されています。
一等一席金賞を受賞した煎茶
特別な商品として、茶の一茶はさまざまな賞を受賞した上質なお茶を取り揃えています。
なかでも「松の露」は、狭山市うまい茶品評会で2007年、2022年、2023年の狭山茶品評会で一等一席金賞を獲得しており、外観・水色・香気・滋味の4項目すべて満点の評価を受けている最高級深蒸し煎茶です。高級感あふれるギフトセットから、ご自宅で気軽に楽しめる手頃なパッケージまで取り揃えられています。
ほかにも、コクのある味と鼻をとおる香気が特徴の、品評会受賞銘茶「天下一」や最上級銘茶である「彩」なども取り扱っており、贅沢に収めたお茶缶と化粧箱は、最高のギフトにふさわしい仕上がりとなっています。
安全に配慮したお茶づくり
茶の一茶では「おいしく、安心できる商品を直接ご家庭に」をモットーにし、環境や安全に配慮したお茶づくりを進めています。そんな取り組みが評価され、第18回優良経営食料品小売店全国コンクールでは、農林水産省総合食料局長賞を受賞しています。
狭山茶は埼玉県西部および東京都西多摩地区を中心に生産されているお茶で、茶葉肉厚さと甘みが特徴です。茶の一茶では、武蔵野の中でも冷涼な産地狭山で契約農家さんから摘み採られた薮北やふくみどり、狭山かおりなどの優良品種の新鮮な茶葉を、最新の設備を用いて、品質管理を徹底しながら製造しているのが特徴です。
まとめ
狭山茶は、食事の邪魔をせず気軽に楽しめる飲み物です。さらに、発がん抑制作用や利尿作用、抗ウイルス作用、老化予防、リラックス効果など健康によい作用が期待できるため、日常生活に取り入れたい飲み物のひとつでもあります。
現代では、インターネットの普及により、自宅にいながら狭山茶を気軽に注文できるようになりました。しかし、茶園や茶舗ごとに異なる特徴やサービスがあります。普段は何気なく楽しんでいるお茶も、その裏には職人の手仕事や製造過程など、さまざまなこだわりが詰まっています。
それぞれの茶葉に宿るストーリーやこだわりを知ることで、自分の好みに合った狭山茶を見つけられるでしょう。狭山茶を購入しようと検討している方は、今回紹介した通販サイトをぜひご確認ください。